第117章

「うん、童ちゃんはまだ三歳ちょっとだけど、とても活発で……千雪、早く身支度して朝ごはんを食べなさい、もう遅いわよ」雅璃は息子を抱きながら、壁の時計を見て、急いで千雪に言いつけると、慌てて階下へ降りていった。

安霊園。

千雪が雅璃からもらった白い菊を持っておばあさんの墓石の前に来ると、すでに誰かが先に菊の花を供えており、その横には徐々に枯れていく菊の花束がいくつも置かれていて、誰かが長期にわたっておばあさんを見舞っているようだった。

誰だろう?彼女は決して叔父だとは思わなかった。おばあさんが生前重病だったとき、叔父は一度も世話をしなかったのに、ましてやおばあさんが亡くなった後なんて?

彼女は墓園の周りを見回した。目に入るのは、整然と並ぶ墓石の列だけで、おそらくあまりにも早い時間だったため、人影はなかった。