田中遠三は携帯を持って休憩室に向かった。どうやら私に彼の会話を聞かれたくないようだった。
私の携帯も鳴り始めた。取り上げてみると、記者からのメッセージだった。
「松岡さん、ロマンスホテルの66号室の宿泊客について調べました」
「どうなの?」
「少し複雑なんです。この66号室は田中遠三が長期で借りていて、毎月決まった時間に訪れているんです」
「その女性の名前はわかる?」
「今のところわかりませんが、他の状況がわかりました。時間を合わせて直接話しましょう!」
「いいわ!」
電話を切ると、田中遠三も出てきた。
彼は私にリストを渡した。
「これらの物を買ってきてくれ!」
私はメモを受け取って見てみると、すべて家電製品で、給湯器、冷蔵庫、エアコンなどだった。
「社長、これについて他に要望はありませんか?」