第11章 彼の行動は理解しがたい

田中遠三は携帯を持って休憩室に向かった。どうやら私に彼の会話を聞かれたくないようだった。

私の携帯も鳴り始めた。取り上げてみると、記者からのメッセージだった。

「松岡さん、ロマンスホテルの66号室の宿泊客について調べました」

「どうなの?」

「少し複雑なんです。この66号室は田中遠三が長期で借りていて、毎月決まった時間に訪れているんです」

「その女性の名前はわかる?」

「今のところわかりませんが、他の状況がわかりました。時間を合わせて直接話しましょう!」

「いいわ!」

電話を切ると、田中遠三も出てきた。

彼は私にリストを渡した。

「これらの物を買ってきてくれ!」

私はメモを受け取って見てみると、すべて家電製品で、給湯器、冷蔵庫、エアコンなどだった。

「社長、これについて他に要望はありませんか?」