「何の大事?」
「実はね……私は会社を設立したいんだ。私は裏の株主で、君は……会社の実際の管理者になる。パートナーとして、一人一半ずつ。私は運営を担当し、君は実行と管理を担当する。」
「パートナーとして会社を?」
沢田書人は明らかに興味を示した。
「やりたいけど、経験がないから、失敗するのが怖い。」
私は彼の肩を叩いた。
「私がいるから、何も心配しなくていい。ただ全力で取り組めばいい。この数日で準備して、私は資金を調達する。時間があれば同級生と連絡を取って、良い人材を採用できるか見てみて。」
私はバッグから書類を取り出して彼に渡した。
かつて、臻一株式会社は私が一から設立し、育て上げたものだ。今、新しい会社を設立することは私にとって難しいことではない。
しかし、時間を急がなければならない。田中遠三に気づかれる前に、迅速に布石を打っておかなければ、すべてが終わってしまう。