第256章 手を組む

実は二人のいとことも仲が良かった。

でも、この年下のいとこは私と年齢が近かったため、私との関係はより親密だった。

幼い頃から私をとても守ってくれて、何事においても私の味方になり、強い後ろ盾となってくれた……

しかし、私と田中遠三との結婚に関しては、彼らから強い反対を受け、そのために私たちは仲違いしてしまった。

そのため、私が結婚した年に、彼らは海外へ行ってしまい、何年も連絡を取らず、電話さえもかけてこなかった。

私はしばらくの間、彼らはもう戻ってこないのだろうと思っていた。

今、松岡晴彦に会えて、私の心は嬉しかった。

しかし松岡晴彦は、今彼の目の前に立っているのが、かつて最も愛していた従妹だとは知らなかった。

ただ、松岡雲という名前を聞いた後、彼は振り返って私を見た。