第370章 姑の熱意

これ以上深く考えるのが怖い、そうすれば私の心は砕けてしまうから。

私はもともと生きる意志を失っていた。

今やっと苦しみから這い上がってきたのに、また自分を沈めるわけにはいかない。

支度を終えた後。

私は鏡の中の自分を見つめた。

化粧はしたものの、痩せすぎて別人のようになった痩せこけた感じは明らかだった。

ファンデーションでも隠しきれない醜さ。

元々化粧をしたけど、結局化粧しても綺麗じゃないことに気づいて、タオルで全部拭き取ってしまった。

適当に身支度して、シャツを着て、青灰色のロングコートを羽織り、バッグを持って出かけた。

長い間歩いて、やっと携帯を忘れたことに気づいた。

そのため引き返した。

携帯を取りに。

その後、出かけてタクシーに乗り、直接天藤会社へ向かった。

この時、ちょうど午後5時だった。

オフィスに着くとすぐに、及川雨子が私を見つけた。

「松岡さん、どうしてこんなに長く会社に来なかったの?ここにはあなたのチェックとサインを待っている契約書がたくさんあるわ。早く見てください、あとで生産の手配ができるように。」

及川雨子が差し出した書類に、私は手を伸ばさなかった。

代わりに頭を振った。今の私の精神状態では、こんなごちゃごちゃした事を処理する能力がない。

「松岡さん、顔色がとても悪いけど、病気なの?」

及川雨子は心配そうな顔をしていた。

ちょうどその時、伊藤暁も入ってきた。

彼はおそらく受付から私が戻ってきたことを知り、すぐに私のオフィスに駆けつけたのだろう。

「ちょうど良いタイミングで戻ってきたね。今週の新製品発表会、来て司会をしてくれないか。」

「あの、すみません、私はもうその会議に出られないと思います。」

私は簡単に荷物をまとめた。

私の書類、資料、よく使う小物などをバッグに詰めて、段ボール箱に入れた。

伊藤暁は驚いて私を見つめた。「これは何?」

私は手元の書類を伊藤暁に渡した。

伊藤暁は書類を開いて素早く目を通した。「辞表?いや松岡雲、どうして突然辞めようとするんだ?ここでの仕事はうまくいっているじゃないか。」