「どう言えばいいかな、私はあなたの意見に賛成できないけど、どう反論していいかわからない。とにかく、この人はとても誠実だと感じるんだ……」
実は私も何故かはっきり言えないけど、彼とは気が合うし、話が合うんだ。
彼と話すと何の拘束感もない。
だからこそ、彼の食事の誘いを受けたんだ。
夜。
山田静は私と一緒に北禄山の別荘に住んでいる。
私は住み慣れていたので、特に異常を感じることはなかった。
しかし山田静は、昼間は堂々と自分は怖くないと言い、自分は唯物主義者で、幽霊や神様を信じないと言っていた。
でも太陽が沈んで、辺りが暗くなると、彼女はおかしくなり始めた。
まず、リビングの祭壇にある骨壷について疑問を示した。
「祐仁、あなたはこんなものを置いておく必要はないわよ。見ているだけで鳥肌が立つわ」
私は彼女を慰めた。
「実は人間の方が怖いんだよ。幽霊には実体がないから、あなたを傷つけることはできないよ」
「ああ、そう……」
山田静はキッチンに行き、しばらくしてまた出てきた。
「もういいわ!」
「どうしたの?何をしようとしてたの?」
「何か食べるものを作ろうと思ったんだけど、窓の外で何かが揺れているの……見ていて怖いわ!」
「そう?見てみよう!」
実はキッチンの窓は裏庭に面していて、庭には緑の植物が植えられている。私は窓の前に行って一目見た。
昼間に干した服を取り込むのを忘れていて、風で小さな木の苗に引っかかっていたんだ。今も少し風があって、服が枝先で風に揺られていた。
私は服を取り込んだ。
「ただの白いコートだよ、何が怖いの?」
「ええ、まあいいわ!」
山田静は仕方なく手を広げた。
「私が敏感すぎるのかもね!こんな臆病な姿を見せて、笑わないでね」
「大丈夫だよ、寝室に戻っていればいいよ。何が食べたいか教えてくれれば、私が作るから」
「ああ、もういいわ、あなたに迷惑をかけたくないわ!」
「大丈夫だよ、実はインスタントラーメンがあるんだけど、食べる?」
「ええ、いいわ!」
山田静は承諾したが、少し上の空だった。今は窓の外を見ることもなくなった。
そこで、私はインスタントラーメンを一つ持ってきた。
実は普段私は家であまり食事をしない。時には自分が空腹でも、料理を作るのが面倒くさくて我慢することもある。