その美しい宝石箱を開けると、すぐに中の金製品が眩い輝きを放った。それは赤ちゃん用のアクセサリーセットだった。長命のお守りと一対の赤ちゃん用ブレスレットが含まれており、アクセサリーには深緑色の宝石が埋め込まれていた。
デザインは非常に洗練されており、細工も繊細だった。これは賀川心が受け取った初めての赤ちゃんへのプレゼントだった。
彼女はそのプレゼントをしまい込んだ。その女性の意図はわからなかったが、それでも感謝していた。
夕方になり、葉山大輔は時間通りに帰宅した。
彼は膝まで届く長いコートを着て、中には白い丸首のセーターを着ており、薄いグレーのマフラーを巻いていた。入院していた間に約20キロ痩せ、今や彼の体型はほぼ国際的な男性モデルの基準通りだった。190センチの身長で姿勢も良く、服を着ると細く見え、脱ぐと筋肉質だった。