「これが今夜のメインディッシュです。バジルローストチキンです。特製の秘伝ソースを使っていますので、どうぞお召し上がりください」
家にこれほど多くの人が集まって食事をするのは珍しく、鈴木ママは腕を振るえることを誇りに思っていた。
「とても美味しいわ。鈴木ママの腕前は五つ星ホテルのシェフにも引けを取らないわね」
みんなが口々に褒め称え、談笑し始めた。
「もし明彦くんの給料が足りないなら、うちに転職することも考えてみてはどうだい?保証するよ、うちの給料は間違いなく最高だからね、ハハハハ」片桐润悟も珍しくジョークを言い、雰囲気はとても和やかだった。
「芽依ちゃん、後で二人で一緒にパックしない?美容院で新しく調合した泥パックを持ってきたの。効果がすごくいいらしいわ」菅原萤子は小声で言った。「最近の私の肌の調子、良くなってると思わない?」