第217章 混乱状態

「金田社長、ニュースによると御社は会社のデザイン著作権を無断で売却した新人デザイナーを特定したそうですが、彼女をどう処分されるおつもりですか？この事件はデザイン業界に大きな衝撃を与え、真面目に職務を全うしている多くのデザイナーたちが非常に憤慨していると表明しています。デザイン業界の一流企業として、朗星は公衆に説明する必要があるのではないでしょうか？」

金田直樹の車が地下駐車場に停まったばかりのところで、記者たちに取り囲まれた。彼らがどこから入ってきたのかは分からない。

アシスタントが一波の記者を遮ったが、次の波がまた押し寄せてきた。車の中で、金田直樹は会社に電話をかけた。「警備員を何人か連れてきて、地下駐車場の部外者を排除してくれ。今、車から降りることもできないんだ。」