第371章 番号になったら呼んで

目覚まし時計が鳴ったとき、夏目芽依はまだ夢の中にいて、ただ腕を伸ばしてなんとなくボタンを押したが、止まらず、むしろスマホを床に落としてしまった。

彼女は昨夜、深夜まで残業し、計算してもやっと6時間も寝ていなかった。

「そうだ、今日は手続きに行かなきゃ!」ぼんやりとした中で突然思い出し、夏目芽依はすぐに少し目が覚め、まだ完全に目覚めていない体を支えながらベッドから起き上がり、浴室に入って顔を洗った。

区役所は8時に開くので、今起きて身支度をして、朝食を食べて、荷物をまとめて、車で行けばちょうどいいだろう。昨夜も今朝遅くなって手続きができなくなり、また一日無駄にするのを恐れて、早めに目覚まし時計をセットしておいたのだ。

階下に降りると、鈴木ママはすでに彼女の大好きな小籠包と菠薐草のお粥をテーブルに並べていた。さらに故郷の親戚が数日前に送ってきた塩漬けアヒルの卵もあり、どれも大きくて丸く、どれを選んでも中は油っぽく黄色く輝いていて、油が滲み出ていた。