街灯の下で、夏目芽依の目はとても輝いていて、彼女の言葉がすべて心からのものだと感じさせた。
羽柴明彦は彼女をしばらく見つめた後、「行こう、もうすぐだ」と言って顔を向け直し、ショッピングモールへ歩き出した。夏目芽依は急いで追いかけた。
「奥様、やっと帰ってきましたね」家に戻るとすぐに、鈴木ママは小さな器を持ってきた。「新しく試作したキャラメルマンゴープリンを味見してください。お店のものとどう違うか見てみましょう」
夏目芽依はスプーンを取り、少し掬って口に運んだ。軽やかなマンゴーの香りと少し濃厚なキャラメルの甘さが口の中で溶けていく。食べ物に関しては、鈴木ママは一度も失敗したことがなかった。「美味しい〜」と彼女は褒めた。
「でも夜にこれを食べると太っちゃうから、冷蔵庫に入れておいて、明日の朝に食べるわ」夏目芽依は我慢して、スプーンを置き、器を脇に押しやった。最近少し太ったような気がしていた。