第413章 本当に天真爛漫

「くっ…」羽柴明彦は目を開けると、頭が激しく痛むのを感じた。

実は彼はもうこんなに酔っ払うことはめったになかったが、突然こんな状態になると体がとても辛かった。

体を起こすと、自分が金田直樹の寝室のベッドに横たわっていることに気づいた。部屋には彼一人だけで、振り向くとベッドサイドテーブルにメモが置いてあった。

「先に出勤したよ。お手伝いさんが朝食を用意してくれる。二日酔いのスープは蒸し器の中だから、起きたら飲むこと。」

なんだよ…羽柴明彦はメモを丸めて脇に投げ捨てた。昨夜は二人で一緒に酒を飲んだのに、なぜ金田直樹だけが朝早く起きて、何の支障もなく、自分だけが日が高く昇るまで寝て、起きてもこんなに具合が悪いのか。

しかし今はそんなことを考えている場合ではない。下に行ってあの二日酔いのスープを見つけることが重要だ。