「ハハハ、橋口社長、冗談はやめてください。私に何の得があるというのですか!」石塚千恵は笑いながら言った!
橋口俊樹は彼女の横顔を見つめ、意図的に熱い息を彼女の頬に吹きかけた。「君はこんなに美しいんだから、僕が得をするのは当然だよ!」
「私なんて伊藤奈々さんほど美しくないわ。私が橋口社長の膝に座っているなんて、私の方が大きな得をしているわ!」
元々伊藤奈々の表情はかなり不機嫌だったが、石塚千恵が自分より美しくないと言ったので、彼女の表情も少し良くなった!
橋口俊樹は彼女と見知らぬ人ゲームを始めた。「そう?君が僕から得をしていると思うなら、もう少し得させてあげてもいいよ。無料で時間を延長して、さらに15分どうかな?」
「そんなことしたら伊藤奈々さんに殺されちゃうわ!命の危険を冒してまで得をしたくないわ!自分の彼氏でもないのに、全然割に合わないわ!」
二人がこのように公然と話すと、冗談のように聞こえ、誤解を招くことはなかった。
しかし石塚千恵は確かに彼に得をされていた!
橋口俊樹は両手で彼女の腰をしっかりと掴み、故意に足の筋肉を緊張させた。
石塚千恵は動けなくなり、ただできるだけ彼にこれ以上の得をさせないようにするしかなかった。
橋口俊樹は静かにできるだけ彼女からより多くの得を取ろうとした。
二人はしばらく膠着状態が続いた!
「5分経ちましたか?大江さん!」石塚千恵は機転を利かせて叫んだ。
大江雪見はもちろん石塚千恵の意図を理解し、すぐに言った。「こちらの計時では時間になりましたよ。伊藤奈々さん、あなたのは?」
伊藤奈々はすぐに言った。「うんうん、5分経ったわ!」
実際、石塚千恵が座っていたのは3分も経っていなかった!
橋口俊樹は眉をひそめた。「いやいや、今せいぜい3分半だよ。僕を騙さないでくれ、上に時計があるんだから!」
嘘がばれた!
「だって橋口社長は金の神様じゃないですか、誰もがあなたの財運に触れたいんです。みんな橋口社長の膝に座りたいんじゃないですか!」石塚千恵は煽った。
次の乾杯の準備をしていた大江雪見は笑った。「そうね、私も橋口社長の膝に5分座りたいわ!橋口社長、私にその面子を立ててくれるかしら?」
石塚千恵は横から火に油を注いだ。「それは当然、私たちの美人に面子を立てなきゃね、そうでしょ、橋口社長!」