026姉さん、どの大学を受けたいの?

陸奥照影がパソコンを操作している時、秋山直子はパソコンの画面を見た。そこには大量のデータが表示されていた。壊れたわけではなく、攻撃を受けていたのだ。

攻撃手法は巧妙で、専門家でなければ気づかないほどだった。

誰かが彼らのパソコンを破って、データを奪おうとしていた。明らかに神崎深一のパソコンのファイアウォールは専門家に設計してもらったもので、相手が破るにはまだ時間がかかりそうだった。

徳田校長を探しに行くと時間がかかりすぎるし、適切な人を見つけられるかどうかも分からない。

陸奥照影は慌ただしく、パソコンを抱えて外に向かった。テーブルに並べられた料理を食べる暇もなかった。

秋山直子は考えた末、言葉を飲み込んだ。

一方、神崎深一はゆったりと袖をまくり上げて座り、食事を始めた。眉目は優雅で、とても礼儀正しく秋山直子に尋ねた。「一緒にどうですか?」