055 鉄板を蹴った!(二更)

一言で言えば、深井次長は足がふらつき、手のひらは冷や汗でびっしょりだった。

「江、江戸川部長?」

局長は首を振り、木村巡査を呼び出して詳しく尋問した。

山田お祖母さんは何か様子がおかしいことに気づき、手を握りしめ、濁った目で深井次長を見つめた。「深井局長、よく聞こえなかったんですが、今局長が言ったのは誰ですか?」

「江戸川部長です。江戸川回、千葉の夜のニュースで毎日報道されているあの方ですよ。今回は本当に私を困らせましたね!」深井次長は顔を拭いながら、沈んだ目で一言。

そしてすぐに局長を追いかけて出て行った。

彼は今回本当に痛い目に遭った。彼は山田お父さんと仲が良かったので、今回は高校生同士のいざこざだと思い、形だけの対応をするつもりだった。

しかし、まさか江戸川回まで関わってくるとは。今や彼自身の身の安全も危うい状況だ。