徳田月光はずっと秋山直子を見ていた。
秋山直子は右手がまだ怪我をしていたが、左手で黒板に図を描く時も難なくこなし、ただ少し遅く、右手で描くほど明確できれいではなかった。
しかしそれでも、絵の基礎があることは明らかで、階段教室の教師と生徒たちを十分に感心させるものだった。
秋山直子は黒板の横に立ち、時々図を描きながらスピーチ原稿を話していた。今回のスピーチでは、最初の3クラスはみな原稿を用意していたが、内容が多すぎて誰もそこに力を入れていなかった。
秋山直子は独自のスタイルで、時々英単語も自然に使いこなし、通常なら退屈なスピーチに階段教室の全員の注目を集めていた。
教務主任と数人の幹部たちは本当に感心し、秋山直子のスピーチが終わった後、記録を見ながら彼女にいくつか質問をし、秋山直子はそれらに一つ一つ答えた。