076追加更新

鶴田妍はただ笑うだけで、まったく気にしていなかった。

ただ、ずっと彼女の手を握っていた隣席の子が、なぜか突然彼女の手を放した。

「どうしたの、これには……」鶴田妍は冷笑いながら下を向き、まだ皮肉を言おうとしていたが、言葉が口に出る前に、表情が急に凍りついた。

彼女は顔色を変え、このビデオを削除しようとした。

森田佳代は彼女を一瞥して、「これは掲示板に投稿された動画よ」と言った。

削除できないものだ。

クラスの他の生徒たちは反射的に携帯を取り出し、学校の掲示板を開いた。投稿は最初のページにあり、すぐに見つけられた。

鶴田妍は反射的に周りを見回した。さっきまで彼女を擁護していた隣席の子が携帯を持って一歩後ろに下がり、警戒するように彼女を見ていた。

掲示板の動画の画面には、鶴田妍の横顔がはっきりと映っていた。