119 第一!全部第一!(二更)

彼は無意識のうちに裏面をめくった。

予想外に、裏面の三つの大問も解答されていた。前の問題の答えはほとんど頭に入っていた。

後ろの大問まですべて解答されている答案を初めて見て、彼は答えを持ちながら問題と照らし合わせて採点していった。

「高橋先生、これはあなたのクラスの……あの徳田月光ですか?」採点している徳田先生は思わず感嘆の声を上げ、最後の答案を指さして高橋洋に尋ねた。「選択問題は見ていませんが、後ろの大問は満点です。見てください。」

今回幸村竜が出した問題は難しすぎて、桜川第一高校はほぼ全滅状態で、天才と普通の生徒を見分けることしかできなかった。

成績の悪い生徒と普通の生徒の区別はつかなかった。

数えてみると、桜川第一高校で数学コンテストに参加したことのある徳田月光だけがこの答案を書けるはずだった。