118全正解（一更）

予鈴が鳴った後、正式な試験の鈴がすぐに鳴り響いた。

二人の試験監督が一人は前、一人は後ろでのんびりと巡回していた。

試験監督は男女一人ずつで、男性教師は後列に立ち、試験会場の受験生全員を視界に収めていた。

他の受験生はすでに解答用紙に自分の学籍番号を塗り始めていたが、最後列に座っている女子生徒は席に座ったまま自分の手をぼんやりと見つめ、この集団の中で極めて異様な存在に見えた。

しかし最後の試験会場は、もともと様々な人間が集まる場所であり、試験監督も最後の試験会場を監督するのは初めてではなかったので、気にしていなかった。

奇妙なことに、その女子生徒は最初右手で解答用紙に学籍番号を塗っていたのに、名前を書く時には左手に持ち替えた。

左利き？

男性教師は思わず小さな足取りで一歩前に進み、さりげなく一瞥した。この女子生徒の左手での字は少し遅いようだが、字体はきちんとしていて、他の人のようなふわふわした感じではなかった。