155 Cという名前の同級生があなたを探しています(二更)

三ヶ月ごとに秋山直子は綾辻栞に定期的に送っていた。

時には綾辻栞が歌詞を書いて彼女に渡し、時には彼自身が作詞していた。

しかし今回は田中静のせいで、秋山直子はかなり長い間編曲を送っていなかった。

彼女は手に携帯を持っていた。

一方でメッセージを返信しながら、陸奥照影の方へ歩いていった。

「遠くないよ」陸奥照影はハンドルに手を置き、バックミラーから後部座席の方を見た。「車で10分だ」

彼が前で運転し、秋山直子は後ろで携帯をいじっていた。

綾辻栞は彼女が用事があることを知っているのか、彼女を急かすことはなかった。

秋山直子は下にスクロールして、古賀千暁が以前彼女に送ったファイルを見つけた。

以前は神崎木たちの邪魔が入って見る時間がなかったが、今やっと取り出すことができた。