276衝撃!無意識に大物に取り入った(二回目)

新人たちは1階の先生の紹介を聞き終えると、興奮して頭を下げて互いに議論し始めた。

徳田という姓の先生が全員を中へ案内した。

まずは1階の共用スペースで立ち止まった。

校舎は全部で5階建てだが、階段はなかった。

1階の共用スペースの左右両側にはエレベーターがあり、それぞれ3基ずつあった。

徳田先生はエレベーターの横で立ち止まり説明した。「各学生には自分のカードが支給されます。エレベーターはカード制で、上級レベルの者は下級レベルの階にも入れますが、下級レベルの者は下級レベルの階にしか入れません」

つまり、3級の学生は1階にしかいられず、4級と5級の学生は1階と2階に自由に出入りできるということだ。

徳田先生は続けて彼らを中へ案内した。

田村香は秋山直子の隣に立っていた。彼女は鼻梁にサングラスをかけ、誰とも話さず、秋山直子との会話も少なかった。