294 全て満点!ついでにシステムをハック!(二更)

「ペンをどうぞ」江戸川院長は手にしていたペンを秋山直子に渡した。

秋山直子はペンを受け取って一瞥し、椅子を引いて座った。

すぐには書き始めず、まずは4枚の試験用紙に目を通した。すべて大学1年生の専門科目だった。

大学物理学から計算機プログラミングまで、最後の計算機プログラミングの試験用紙を見たとき、秋山直子の手が一瞬止まった。

「もちろん、この最後の試験用紙は学んだことのない人には理解できないでしょう」八雲健二は秋山直子の躊躇いに気づき、彼はただ大学1年生の指導教員から最も不合格者の多い試験用紙を持ってきただけだった。「だから1年生の授業はあなたには...」

「いいえ」秋山直子は手を少し上げ、指先でペンをトントンと叩きながら真剣に尋ねた。「この最後の試験用紙はコンピュータ操作が必要で、プログラムがあります」