320 首席校花(一更)

相馬律は顔を上げた。「彼女だ」

本田拓海は目を輝かせ、秋山直子が向かい側に来ると、もう一つのミルクティーの入ったカップを置いた。「妹さん、どうぞ座って」

相馬律は横目で本田拓海を見た。

本田拓海は鼻をこすり、もう「妹さん」という言葉を口にする勇気はなかった。

「ありがとう」直子は椅子を引いて座り、頭のキャップを脱いで、手元に置いた。

彼女は今日もカジュアルなチェックシャツに黒いジーンズ姿で、髪は自然に流していた。最近ずっと蒸し暑かったが、彼女はさっぱりとして、涼しい風を連れてきたようだった。

相馬律を見れば、彼の妹の美貌がどれほどのものか想像できるが、坂本美月の美しさは確かに素晴らしかった。しかし...

本田拓海は想像していなかった、相馬律のもう一人の妹がこんな風に見えるとは!フォーラムの情報はすでに更新されていた。