ゲームのボイスチャンネルは開いていた。
南雲慧が入ると、スピーカーから驚いた男性の声が聞こえた。
「誰だ?」
「直子さんのルームメイトです」南雲慧は声のページを見て、話しているのは【森田大樹】という名前の人で、女性の声だった。
これが秋山直子が紹介してくれたグループだと気づき、南雲慧はとても緊張しながら挨拶した。
他の四人のゲーム登録を見ると、彼らが全員達人レベルのアカウントを持っていることに驚愕した。
南雲慧のマスターレベルのアカウントは自動化学科の一組ではすでに優秀な方で、だからこそ男子とよくチームを組んでいたが、秋山直子の高校の同級生はさらに凄かった。
「足を引っ張らないように頑張ります」すでに順番待ちに入っていたので、南雲慧は退出できなかった。
カード選択の時、彼女は自分が持っている唯一の二枚の天札を出し、さらに強力な地札を一枚追加して、こっそりと安堵のため息をついた。