365 神龙见首不见尾(一更)

江戸川和葉はいつも時勢を見極め、生存本能がさらに彼のスピードを高めた。彼の表情は恐ろしげに見えた。

監督は怖くて手を離した。「江戸川社長、どうぞ...」

そして急いで三歩横に退いた。

背中には冷や汗が流れ続けていた。最初に江戸川和葉が「秋山さん」と呼んだときはそれほど恐怖を感じなかったが、今、江戸川和葉の態度を見て本当に恐ろしくなった...

彼は元々、江戸川和葉の「私も終わりだ」という言葉は大げさだと思っていたが、今の江戸川和葉の様子を見ると、決して大げさではなかった。

監督は気づいた。もし秋山直子が本気で問題にするなら...彼らの番組スタッフは秋山蓮と秋山直哉以外の全員、江戸川和葉も含めて終わりだということを...

東京のこの業界、特に芸能界では、誰もが戦々恐々として歩き、うっかり怒らせてはいけない人を怒らせないように気をつけている。しかし監督は思いもよらなかった。彼は一生慎重に生きてきたのに、最後には江戸川氏さえも怒らせられない人を怒らせてしまったのだ!