380 溜飲を下げる(三更)

向こうはまた少し間を置いて、それからゆっくりと口を開いた。「ああ、意外にも史上初の満点300点を取ったよ」

神崎温子:「……」

彼女は完全に反応できなかった。

神崎お爺さんは神崎温子から目を離さず、茶碗をテーブルに置くと、深刻な声で尋ねた。「合格したのか?」

神崎温子の表情は喜びというよりも、驚愕のようだった。

神崎お爺さんの目が曇り、声が沈んだ。「落ちたのか?」

彼は思わず眉をひそめ、携帯を取り出して八雲山に電話をかけようとした。

神崎温子は電話を切り、神崎お爺さんが八雲山に電話をかけようとする手を押さえた。まつ毛を震わせながら、彼女はゆっくりと口を開いた。「直子は合格しました」

ぴんと張り詰めていた心が一瞬で緩んだ。

神崎お爺さんは神崎温子をちらりと見て、茶碗を手に取り、一口飲んで心を落ち着かせた。彼は少しあごを上げて言った。「その表情は何だ?驚かせるじゃないか。直子が合格しないわけがないと言っただろう。何度も教えただろう、神崎家のお嬢様として、外では態度を正しく保つようにとな」