秋山直子は一連の実験を終えた。
彼女は頭を下げてエネルギーを記録する装置を見つめ、予測した最大値に達したことを確認すると、ようやく安堵の息をついた。実験器具を整理し、パソコンの前に戻って、続きを書き始めた。
11時半、地下の原子炉を見に行っていた望月教授たちが戻ってきた。
葉山先輩と柴田祐希は大きな感銘を受け、戻るとすぐにパソコンを取り出し、インスピレーションと画期的なアイデアを記録し始めた。
望月教授は実験を続けるために戻っていった。
秋山直子はこの段階の実験内容を分析し終えて記録を完成させると、携帯の画面を確認した。
南雲慧が10分前にまた彼女に電話をかけていた。
彼女は携帯を手に取り、ロック解除したが、実験中だったので電話は返さなかった。葉山先輩と柴田祐希が望月教授は静かな環境を好むと言っていたのを覚えていた。