最後に監視カメラの映像を確認すると、やはり菅田佳奈だった。
昨日の午後、4時過ぎに、彼女はこっそりと会社を出て、右方向へ歩いていった。
非常に怪しい行動だったが、彼女がそちらへ何をしに行ったのかは分からなかった。
霧島咲姫は目を瞬かせた。彼女はずっと菅田佳奈を疑っていたが、確かな証拠がなかっただけだ。
しかも昨日の午後の件について話すと、彼女はもごもごと言い訳し、泣きじゃくって、尋問がまったく進まなかった。
朝霧翔真は顔を曇らせ、直接監視カメラの映像を取り出して警察署に送った。
証拠は明白だ。菅田佳奈がどう言い逃れるつもりか見ものだ。
今回の警察署行きは、霧島咲姫と朝霧翔真が一緒に行った。皆が彼女を見る目には嘲笑が満ちていた。
彼らの視線に、菅田佳奈は恐怖を感じた。彼女は強情を張った。「私じゃない、あっちの飲み物店に飲み物を買いに行っただけよ」