霧島咲姫が目を覚ましたときには、すでに午前5時で、鼻先には刺激的な消毒液の匂いが漂っていた。
手首がひどく痛んでいた。
神城慈乃は窓を開け、外に寄りかかってタバコを吸っていた。部屋に匂いを持ち込まないようにしていた。
「目が覚めた?」
彼女は少し体を横に向けた。下半身は白いカジュアルなパンツを履いており、彼女の長く引き締まった脚がパンツに包まれ、背が高くて魅力的に見えた。
上半身はとてもシンプルな青いTシャツで、ベルトを締めており、全体的に引き締まっていて快適そうだった。
そんな神城慈乃を見て、霧島咲姫の顔に微笑みが浮かんだが、今は両手に問題があり、手話もできなかった。
「あなたこの馬鹿な子、こんなことで自殺しようとするなんて?煌に申し訳が立つの?」神城慈乃は彼女が話せないこと、今はジェスチャーもできないことを知っていた。タバコを消して彼女の隣に座り、体からはかすかなタバコの匂いがした。