この後の二週間、霧島咲姫は自分の作品をすべて提出したところ、思いがけずデザイン総監のマークから大きな支持を得ることになった。
「咲姫、君は本当にデザインの才能があるね。その研究部とかいうところからすぐに異動してきたほうがいいよ。君がいれば、我々神城グループはまさに虎に翼を得たようなものだ。」
マークは外国人で、ドイツと中国のハーフだった。ヨーロッパでも有名な人物だ。彼女からこのような大きな称賛を受けるのは、本当に稀なことだった。
霧島咲姫は手の中の紙をきつく握りしめ、恥ずかしそうに笑った。「マーク、そんなに言わないでください。私はただ暇な時に適当にデザインしただけで、実際は...自分の感想を表現しただけなんです。」
確かにそうだった。
彼女は大学時代からこういったことに興味を持っていたが、体系的に学んだことはなかった。