立花心蕾が家に帰り、ベッドに近づいた。
霧島咲姫の顔が真っ赤になっているのが見えた。病気になったようだ。
急いで前に進み、手で霧島咲姫の額に触れると、大変なことになっていた。この温度は明らかに異常だった。長年の経験から判断して、親友は間違いなく熱を出していた。
「あらまあ!どうしてこんなに熱いの?元気だったのにどうして病気になったの?雨に濡れたわけでもないのに?」
立花心蕾は口では言いながらも、動作は止まらず、急いで風邪薬を探し始めた。
風邪薬を見つけると、薬箱から取り出し、コップに水を注ぎ、ベッドの側に行って手で霧島咲姫を揺さぶった。
「起きて、早く起きて!もう寝ないで。」
霧島咲姫はぼんやりと目を細く開け、立花心蕾が彼女を揺さぶっているのを見て、少し不満そうな口調で言った。「何を揺さぶってるの?少し眠らせてくれないの?」