東條甘音は婚約パーティーの招待状を霧島咲姫の会社に届けさせた。
彼女はその手に持った熱い招待状を見つめ、複雑な感情が胸に込み上げてきた!
彼女はもちろん行くつもりだった。行くだけでなく、愛する息子の神城煌も一緒に連れて行くつもりだった。彼女は煌に、自分の父親がいかに二股をかけているかを見せたかったのだ!
東條本邸。
東條甘音と神城連真の婚約パーティーには、西平の上流階級のほとんどが集まっていた。
さらに東條甘音はエンターテイメント業界での地位を活かし、多くの記者たちも特別に招待していた。
二人は互いに引き立て合う白い衣装を身にまとい、まさに絵に描いたような美しいカップルだった。多くの人々が祝福の言葉を贈り、この新しいカップルの幸せな結婚を祈っていた。
霧島咲姫が神城煌を連れて入場したとき、母子ともに黒い服を着ていた。霧島咲姫は元々極めて美しく、この時、無数のカメラのシャッター音が鳴り響いた。