神城連真が目を覚ますと、病床の傍らには桐島詩雲しかいなかった。
彼は最近それに慣れてきたが、不思議に思っていた。以前はあの薬を飲んでも問題なかったのに、最近はまったく効果がないのだ。
霧島咲姫がもうすぐ戻ってくるというのに、自分がまだこんな状態では、早めに何か対策を考えなければならないだろう。
彼はすぐに神城文弥に連絡した。
一方、霧島咲姫のコンテストはすぐに終盤を迎え、次は最終ラウンドだった。
東條甘音は今回、会社の新人を売り出すために、すべて自社のモデルを起用していた。
決勝に進んだメンバーはランダムに抽選し、引いたモデルのために3着のドレスをデザインすることになっていた。
誰もが女性モデルを引きたいと願っていた。結局、自分が得意としているのは女性服のデザインだからだ。