翌日の早朝、霧島咲姫はやはり会社に来ていた。栄麗の件が解決しなければ、自分はアメリカに完全に身を引くことができないのだ。
会社に着いてしばらくすると、東條甘音が駆けつけてきた。
彼女は直接霧島咲姫のオフィスに座り込み、「結、早く、水、水を持ってきて、喉が渇いて死にそう!」
霧島咲姫は思わず不思議そうに尋ねた。「どうしたの?」
結はすぐに水を一杯持ってきて、東條甘音はそれを一気に飲み干した。
彼女はようやく口を開いた。「疲れたわ!ほら、この栄麗は本当に桐島詩雲が仕組んだことよ。桐島詩雲のあの女、今はもうアメリカに逃げてしまったわ。今は彼女にどうすることもできないけど、見て、これが彼女たちの送金記録とチャットの履歴よ!」
霧島咲姫は記録を見て、呆然とした。
「もったいないわね、こんなに才能のあるデザイナーが、どうしてこんなことをして自分の将来を台無しにするのかしら!」