第428章 心は麻痺した

翌日の早朝、霧島咲姫が目を覚ますと、神城連真はすでに出かけた後だった。

彼女が携帯電話を開くと、30件以上の不在着信があり、驚愕した。

そのとき、東條甘音からの電話が再び入ってきた。

「もう、お嬢様、やっと電話に出てくれましたね。本当に図太い神経をお持ちで!」

東條甘音の声は非常に焦っていた。

霧島咲姫は少し困惑して、「どうしたの?」と尋ねた。

東條甘音はあきれて、「すぐにニュースを見て!それに、神城連真のやつ、どうしても連絡が取れないの。私の会社の危機管理でも対応できないわ。あまりにも多くの証拠があって、まったく説明がつかないの。見終わったら対策を考えて!あ、そうそう、今日煌と柚羽が帰ってくるわよ!」

霧島咲姫は少し興奮した。今日二人の子供たちを迎えに行けるのだ。