第432章 連絡が取れない

霧島咲姫は荷物を片付け終わり、休もうとしていたところ、電話が鳴った。

大爺様からの電話だった!

きっと自分が家を出たことを知って、戻るよう説得しようとしているのだろう?

出るべきか迷うところだ。

何度も迷った末、彼女は結局電話に出ることにした。

「咲姫、どこにいる?早く戻ってきなさい、大変なことになった、とんでもないことが起きたんだ!」電話の向こうから切迫した声が聞こえてきた。

霧島咲姫は少し戸惑ったが、それ以上に不安を感じた。「大爺様、待っていてください、すぐに戻ります!」

彼女は荷物を持つ暇もなく、すぐに神城家へ戻った。

そこでは神城家の大爺様と二人の子供たちが顔を見合わせ、途方に暮れていた。

霧島咲姫は一体何が起きたのか分からず、急いで尋ねた。「大爺様、一体何があったんですか?」