第440章 雪乃清香

翌日の朝、霧島咲姫は目覚めるとすぐに西平福祉院へ向かった。

最近、慈善基金会がこの福祉院に多額の資金を投入したため、今日は福祉院が彼女を見学に招待したのだ。

福祉院に到着すると、院長と全スタッフが同じ服装で、盛大に彼女を出迎えた。

彼女はそこまでする必要はないと思っていた。自分はただ心を尽くしたいだけで、そんなに大げさにする必要はないと。

しかし、厚意を断れず、霧島咲姫は応じて歓迎の儀式を終えた。

その後、院長が口を開いた。「霧島さん、今日はちょうど福祉院の運動会なんです。ご存知の通り、私たちの施設には特別な子どもたちがたくさんいて、みんなこの運動会を楽しみにしています。よろしければ、皆さんと一緒に参加されませんか?」

霧島咲姫は頷いて承諾した。子どもたちの盛大な催しを見るのも素晴らしいことだ。