第457章 子供たちへの慰問

霧島咲姫は自分の部屋に閉じこもり、神城連真と関わりたくなかった。

数日のうちに、子供服シリーズの新作サンプルが完成した。

霧島咲姫はすぐに東雲麗奈に連絡し、子供たちを東條甘音会社が用意したステージでリハーサルするよう手配した。

霧島雪乃と霧島清香も連れてこられた。

神城煌と霧島柚羽は夏休み中だったので、一緒に賑やかしに来ていた。

東條甘音は細かい心配りをし、専用車を手配して福祉施設から子供たちを迎えに行かせた。

霧島咲姫は今日、多くの同僚に手伝いを頼んでいた。これは彼女の復帰後最大のイベントであり、心を込めて成功させたかったからだ。

すぐに、ほとんどの人が集まった。

霧島咲姫は子供たちに熱心に挨拶し、子供たちも霧島咲姫や清香、雪乃に会えて嬉しそうだった。

この時、スタッフは子供たちをメイクと衣装合わせに連れて行った。

東條甘音も今日は忙しく、「照明担当準備、音響担当準備!」と指示していた。

舞台の前後は熱気に包まれていた。

「照明担当、光が暗すぎるわ。これは子供服のショーよ、照明効果はもっと元気で活発にして!」

彼女はトランシーバーを持って指示を出し続けた。

この時、神城煌と霧島柚羽はエンターテイメント界のベテランのような存在で、通りかかる多くの人が彼らに熱心に挨拶していた。

1時間以上の準備の後、子供たちはようやくメイクを終え、スタッフと東雲麗奈が後ろで子供たちの出演順序を整理していた。

東條甘音はマイクを持って宣言した。「正式なリハーサルを始めます。全員準備して、音響担当、まず音楽をかけて!」

この言葉が終わるとすぐに音楽が流れ、舞台全体が温かい照明に包まれた。

司会者も現場におり、正式な紹介を始めた。

紹介が終わると、まず子供グループが登場した。

東雲麗奈は非常に細やかで、福祉施設にいる時から子供たちにウォーキングの仕方や立ち位置を教えていた。

子供たちは二人一組で登場し、顔には幸せな表情が溢れていた。

この点は霧島咲姫と東條甘音の予想を完全に超えていた。

子供たちは素早く歩き、最後の子供グループのトリを飾ったのは霧島清香と霧島雪乃で、二人は同じデザインのプリンセスドレスを着ていた。一着はピンク色、もう一着は薄紫色だった。