霧島咲姫は尋ねた。「もう一度ゲストリストを確認しましょう。招待状はあなたの方から全部送りましたか?」
東條甘音は言った。「送りました。でも今日見たところ、神谷睿一も追加しないといけないわね!」
霧島咲姫は彼女が何をしようとしているのか理解できなかったが、彼女の意味深な笑顔を見て、あまり詮索したくなかった。
彼女は続けた。「情報によると、ルイスが最近国内にいるわ。ゲストリストに彼と桐島耀真も加えて、二人とも最前列の席に配置してね!」
東條甘音はうなずいた。「わかったわ。じゃあ彼らの招待状はあなたが届けてね。神城グループの方は明日私が直接行くわ!それと、今回はデザイン業界のジャーナリストや、子育て中の業界人も何人か呼んだの。彼らが率先して購入してくれたら、とても良いと思うわ!」
霧島咲姫は東條甘音の能力を非常に信頼していた。
そのとき東條甘音は続けて補足した。「あと、最後に司会者に一つのセグメントを追加してもらったわ。児童養護施設の施設長にスピーチをしてもらうの。これは麗奈が私に話してきたことなんだけど、ここ数年、多くの子どもたちに家族が訪ねてこなくて、中には偶然彼らの施設に流れ着いた子どもたちもいるの。施設長はこの機会に、親が自分の子どもを引き取りに来てくれたり、あるいは里親になってくれる人が現れることを望んでいるわ。最近、施設には新しい子どもたちがたくさん入ってきていて、このままだと施設の規模では新しい子どもたちを受け入れられなくなるって心配しているみたい!」
霧島咲姫は少し驚いた。「いいわ、やりましょう!」
なぜ施設長は彼女にこれらのことを話さなかったのだろう?彼女に迷惑をかけるのをそんなに恐れているのだろうか?
二人がすべての事を話し合い終えたとき、すでに深夜だった。
この数日はまだ忙しいので、霧島咲姫はすぐに洗面して寝た。
寝る前に特に子どもたちを見に行った。子どもたちはみんな熟睡していた。
翌日早朝、霧島咲姫は目を覚まし、子どもたちの朝食を作った。
朝食を食べると、彼女はまた出かけた。
彼女は招待状を持って、まずルイスの家に直接向かった。二人は3年間会っていなかったので、ルイスはとても興奮していた。「霧島先生、ついにお帰りになったんですね。この数年間、あなたがいなかったのは、本当にデザイン業界にとって大きな損失でした!」