第452章 真偽の婚約者

すぐに神城連真の婚約パーティーの日が来た。西平では近年まれに見る盛況で、大小さまざまな名門家が競って出席していた。

東條甘音はこの時、霧島咲姫を迎えに行き、パーティー会場へと向かった。

霧島咲姫はとても不思議に思った。東雲先生の婚約パーティーが、東條甘音が自分を連れて行こうとしている場所と同じだなんて。

まあいい、これなら自分も手間が省けるというものだ。

霧島咲姫と東條甘音が共にパーティーに出席すると、多くの記者たちが競って写真を撮った。東條甘音の文化メディア会社はすでに国内市場で一定の地位を確立していたからだ。

そして霧島咲姫のことも、一部のベテラン記者たちは覚えていた。

この時、何人かの記者が直接インタビューに来た。「霧島さん、あなたは3年間姿を消していたそうですが、その3年間どこにいらっしゃったのですか?」