第471章 霧島結月、再び風波に巻き込まれる

霧島咲姫はすぐに駆け寄り、手に持っていた哺乳瓶を近くのテーブルに投げ捨て、彼の手から二人の子供たちを奪い取った。

「何しに来たの?どうやって入ってきたの?」

霧島咲姫の容赦ない詰問が響いた。

神城連真は彼女と争う気力もなく、「咲姫、帰ろう。君たちを家に連れ戻しに来たんだ!」

彼女は神城煌に二人の子供たちを部屋に連れて行くよう頼み、子供たちが部屋に入ったのを確認してから再び出てきた。

「神城連真、たとえ真実を知ったとしても、簡単に許せるわけじゃない。その傷が簡単に消えるわけじゃないのよ!」

神城連真は彼女の言わんとすることを十分理解していた。彼自身、誰よりも心が苦しかった。「わかってる、咲姫。でも子供たちは何も悪くない。信じてくれないか?ちゃんと償うから!」

彼女は冷笑した。「はっ、皮肉ね。人の心に刃を突き立てておいて、ごめん、病院に連れて行くから、って言えば傷が元通りになるとでも思ってるの?神城連真、なぜ私の気持ちがわからないの?私たちはもう元には戻れないのよ!」