第492章 神城家に集う

神城家の大爺様はすぐに霧島咲姫が嘘をついていることを理解した。きっと自分の孫がかつて犯した愚かな行為はまだ霧島咲姫に許されていないのだろう。

この時、彼はもう何も言わずに電話を切った。

霧島咲姫もほっと胸をなでおろした。

彼女はもともとあまり嘘をつくのが得意ではない人だった。このままではいけない、明日神城家の大爺様と会った後は早めに計画を立てなければならない。結局、子供たちが自分のそばにいてこそ、本当に安心できるのだから。

翌日、神城家の大爺様は朝早くに神城煌を学校に送り、その後デパートへ行って二人のひ孫娘にプレゼントを買った。もちろん神城煌と霧島柚羽の分も忘れなかった。

すぐに子供たちが下校する午後になり、霧島咲姫は仕事を終えるとそのまま神城家へ向かった。

神城家の大爺様はまだ煌を連れて帰っていなかった。