第053章 姪っ子はお仕置きが必要5

卓田越彦はまだ顔を曇らせたままだった。「お前の弟も男だぞ!」

鈴木音夢は怒った。彼はもっと横暴になれるのか?

彼女は自分の人生で唯一の肉親は鈴木世介だと感じていた。彼は彼女の逆鱗だった。

「でも彼は私の実の弟よ。もし彼に何か緊急事態が起きたらどうするの?誓うわ、私は電話番号を弟にだけ教えて、他の人には二度と教えないわ。おじさま、本当にもう二度としないから、あなた...優しくして...」

「お前はまだ素直じゃないな、まだ懲らしめが足りないようだ。今、お前が誰のものか分かったか?ん?まだ他の男に電話番号を教える気か?」

このろくでなし、ベッドの上で彼女を苦しめるのをやめられないのか?

音夢は泣きたくても泣けず、彼の肩をつかんで無力に訴えた。「私は素直よ、もう電話番号を教えたりしないわ、おじさま、助けて!」

卓田越彦は彼女のそんな言葉を聞いて、少し怒りを収めた。「言ってみろ、お前は誰の女だ?」

「おじさま、卓田越彦の女です。」

この夜、歓びは再び訪れた。

情熱が高まった時、鈴木音夢は思わず卓田越彦の肩に噛みついた。

卓田越彦は動きを止め、眉をしかめた。「バカ娘、なぜまた同じ場所を噛むんだ?場所を変えて噛むことを知らないのか?これじゃあ、その歯形はしばらく消えないだろうな。」

鈴木音夢も口の中に濃い血の味を感じ、少し後悔した。「おじさま、私...ごめんなさい、つい我慢できなくて。」

「まあいい、歯形が残るなら残るさ。チビ、これは忘れられない思い出ってことか?これからは覚えておけ、お前が誰のものか!しっかり抱きついてろ...」

激しい情事の後、鈴木音夢は卓田越彦の腕の中でぐったりしていた。

彼女は息も絶え絶えで、指一本動かしたくないほど疲れていた。

彼女はあの血まみれの歯形を見て、それが誰の仕業か、自分が誰の女なのかを思い出させるようだった。

「おじさま、痛くない?明日谷口先生が見たら、私、叱られるかしら?」

そして、彼の体についた引っかき傷は、最初の時と変わらないように見えた。

彼女は今でも覚えている、あの時の谷口先生と林執事の彼女を見る目は、まるで彼女の心を生きたまま切り裂くようだった。

彼らは彼女にそんな力があって、彼らの若旦那を強引に誘ったと思っていたのだ。

「誰がお前を叱るんだ?今回は痛かったか?」