第205章 怖がらないで、叔父さんがいるから11

鈴木音夢は彼の様子を見て、特に不機嫌そうには見えなかった。

彼女は試しに尋ねた。「おじさま、何があっても、私を追い出したりしないですよね?」

卓田越彦は彼女の質問を聞いて、苦笑いを浮かべた。

彼女は知らないのだろうか、この5年間、彼が彼女をどれほど必死に探し続けてきたかを。

やっと見つけたというのに、このチビは彼に可愛らしい娘まで産んでくれたのに、どうして追い出すことができようか?

「ああ、追い出さないと言ったら追い出さない。チビ、おじさまを信じていないのか?」

「信じていないわけじゃないです、おじさま。ただ少し不安で...」

彼女は彼を信じているからこそ、5年間ずっと耐え続けてきた。おじさまは約束を守る人だと信じて、いつか彼の側にいられると信じていた。

「何を不安がっている?俺がいるじゃないか。どんな大きな問題が降りかかっても、俺はお前より背が高いから、お前を守ってやる。お前には何も当たらない。」