諌山お母さんは急いでベッドから降りた。「あなた、天音寺はあんなに遠いし、それに大奥様は年を取っているから、往復で3、4日もかかるわよ。」
「余計なことを言うな、急げ。諌山家が没落したら、お前は北西の風を飲むことになるぞ。」
畑野大奥様は仏教を信仰しており、時々寺院で修行をしていた。
さらに、天音寺は非常に有名な古刹で、参拝者も多く、環境も静かで、大奥様のお気に入りだった。
諌山お母さんは服を着替え、朝食さえも車の中で食べることにして、運転手に急いで天音寺へ連れて行くよう頼んだ。
卓田家では、鈴木音夢と卓田越彦が朝食を取っていた。
このような事態が起きた後、音夢はまだ卓田家の人々に顔向けできないと感じていた。
朝食の途中、越彦はテレビをつけ、ニュースチャンネルに合わせた。