第225章 怖がらないで、小叔父さんがいるから31

鈴木音夢が假山の後ろに歩いていくと、竜川と岩山は若奥様を見て、眉をわずかに寄せた。

一般の人々は、卓田家の地下室のことなど全く知らない。

この場所を知っているのは、若旦那の側近だけだった。

若奥様が異変に気づきそうになるのを見て、竜川はどう対処すべきか分からず、卓田越彦に電話をかけた。

「彼女が興味を持っているなら、中に入って見せてやれ。彼女についていって、驚かせないように気をつけろ。諌山雪乃については、彼女がどう怒りを晴らしたいかは自由にさせろ」

本来なら、地下室のことは彼女に知られたくなかった。

しかし、彼女は自分の女だ。卓田家のことをもっと知ることも悪くはない。

音夢は細心な人で、すぐにその假山がおかしいことに気づいた。

竜川と岩山が近づいてきて、「若奥様、下に行って見てみますか?」