鈴木世介は彼女にイライラして爆発しそうだった。彼女のおしゃべりな小さな口を見つめながら。
彼は歯を食いしばって言った。「だめだと言ったらだめなんだ!」
「あなた誰だと思ってるの?私が花を受け取ったからって何?畑野さんは明日釣りに誘ってくれたのよ、あなたに何の関係があるの?」
「行くな!」
「嫌よ、行くわ、それに彼のバラの花も受け取るわ。離して、離してくれないと叫ぶわよ。私が一声叫べば、うちのボディガードがあなたを放り出すわよ、あなた...んっ...」
彼女はうるさすぎる、全く言うことを聞かない。鈴木世介は彼女にイライラして血を吐きそうだった。
いつも紳士的な態度を取っていた鈴木世介だが、我慢できずに彼女にキスをした。
彼は以前彼女にキスしたことがあるので、彼女の唇が言葉では表現できないほど素晴らしいことを知っていた。
卓田礼奈は驚いた。この厄介な男が彼女にキスするなんて思ってもみなかった。
普段は彼女が彼に甘えていて、彼はいつも彼女が女の子らしくないと言っていた。
彼女は必死に彼を押しのけようとしたが、彼にますます強く抱きしめられた。
彼は彼女をしっかりと押さえつけ、彼女の両手を頭の上で押さえつけ、まるで怒りを込めて彼女への所有権を主張するかのようだった。
彼は彼女の唇を優しく吸い、しばらくすると、彼の腕の中の小さな女性はついに抵抗をやめた。
彼はさらに情熱的にキスをした。彼女の味を一度味わうと、その感覚は忘れられないものだった。
卓田礼奈はもう気を失いそうだった。彼らは前回彼女の部屋で一度だけキスをしたことがあった。
しかし、今回ほど激しくはなかった。まるで地下で沸き立つマグマのように、一気に爆発したようだった。
彼女の体全体の力が彼に吸い取られたかのように、思わず彼の体に寄りかかった。
鈴木世介は彼女の腰を抱き、さらに熱いキスをした。
他の人からの花を受け取ることも、他の男と出かけることも、すべて許さない。
長い時間が経ち、鈴木世介はようやく彼女を放した。
彼女の唇は少し赤く腫れ、顔は紅潮し、息を荒げていた。まさに傷ついた小さな白うさぎのようだった。
鈴木世介は指先で彼女の顔を優しく撫で、彼の目には熱と優しさが宿っていた。
二人の目が合い、心臓の鼓動はさらに速くなった。