第322章 愛情、言葉にしなければ7

卓田礼奈は少し信じられないという表情で彼を見つめた。「鈴木世介、あなた変態ね。ずっと私を尾行してたの?」

彼女がまだ彼を変態呼ばわりするなんて、鈴木世介は我慢の限界だった。「卓田礼奈、俺が変態?あの男こそ変態だろ。さっきお前の肩に触れてたじゃないか」

彼女の肩に触れた?

卓田礼奈は思い返してみた。彼が言っているのは、畑野潤矢が彼女をブランコで押した時に肩に触れたことだろう。

彼女は可笑しくなった。「彼が私の肩に触れてどうしたの?キスだってしたって、それがどうしたの?鈴木世介、あなた自分が誰だと思ってるの?私のことを管理する資格があるの?」

鈴木世介は長い間我慢していたが、ついに爆発した。彼は冷たく低い声で吼えた。「許さない」

卓田礼奈は初めて、鈴木世介がこれほど怒っている姿を見た。