第490章 卓田家が庇う人3

牧野さんは鈴木成典というガキを見て、今や彼の頭上で威張り散らしていることに腹を立てていた。

しかし、彼は地面にしっかりと押さえつけられていて、そうでなければ、本当にこいつを潰してやりたかった。

「てめえ、俺に触ろうとしたら、どうなるか分かってんのか?信じるか信じないか、お前を石で縛って海に沈めてやるぞ?俺のいとこが誰か知ってるか?」

鈴木成典は牧野さんに脅されて、ナイフを落としそうになった。彼は反射的に反論した。「お前、俺の義兄が誰か知ってるのか?」

「ふざけるな、お前の義兄なんて何の価値もない。すぐにいとこが来たら、お前ら全員海に沈めてやる。」

そのとき、指ほどの太さの金のネックレスをつけた男が入ってきた。

牧野さんは大谷峰雄が入ってくるのを見て、救世主を見つけたかのように言った。「いとこ、助けてくれ、こいつらが店を荒らしに来たんだ。」