第565章 豊田家のお嬢様30

卓田越彦は彼女を抱きしめ、本当は彼女に知られたくないことがいくつかあった。

しかし、彼はチビに自分が軽い男だと思われたくなかった。

実際、彼自身も予想外だった。

あの状況で、彼はチビを食べてしまったのだ。

あの時、彼女はまだ18歳で、清らかな声で、少し怯えながら彼を「おじさま」と呼んでいた。

彼はその年28歳だったが、一度も彼女を作ったことがなかった。

周りには女性は数多くいたが、彼のベッドに上がった女性は、チビただ一人だけだった。

卓田越彦は彼女の髪を優しく撫で、彼女の耳元で静かに一言つぶやいた。

鈴木音夢はベッドから飛び起き、信じられないという表情で彼を見つめた。「信じられない、私があなたの最初の女性だなんて、あなた...あなたは全然初めてには見えないわ。それに、あなたはこんなにハンサムなのに、後にあなたが多くの女優と付き合ったって噂されてたじゃない?」

卓田越彦は元々、28歳の童貞であることは自慢できることではないと思っていた。

しかし、思いがけずチビがこんな反応をするとは。

卓田越彦も急に起き上がり、彼女を見つめた。「なぜ信じないんだ?女性なら誰でも俺のそばにいられると思ってるのか?」

「でも...でも...どうしてあなたは何でも知ってるの?全然童貞には見えないわ」

卓田越彦は血を吐きそうになった。童貞という言葉が、なんてこんなに耳障りなのか?

「チビ、お前は俺の能力を疑ってるのか?子供を産むこと以外、お前の旦那の知能で、できないことなんてあるか?こういうことは本能だ。チビ、正直に言え、俺のテクニックがまだ足りないと思ってるのか?それなら、明日からDVDを買って一緒に勉強しよう、毎日違う体位で」

毎日違う体位?今でも十分多くないの?いったい何種類の体位を学ぶつもりなの。

鈴木音夢はすぐに首を振った。「違うわ、私は文句言ってないわ、おじさまはすごく上手よ、勉強する必要なんてないわ」

卓田越彦は冷たく鼻を鳴らし、彼女を再び自分の腕の中に引き寄せた。「バカだな!」

鈴木音夢は口角を上げ、彼の耳元に近づいて、そっと言った。「おじさま、実は私、とても嬉しいの。あなたは私のもの、あなたに他の女性がいるなんて嫌だわ」